ハチってなんで人を刺すの?
- By: ハチ恐怖症対策室
- カテゴリー: ハチトラブルの知識と対処法
- Tags: ハチ, 理由, 針

野生の生き物というのは、人を攻撃するものから人なつこいものまで様々です。
こうした千差万別な生き物がいるのも変化に富んでいてよいのかもしれませんね。
その代り、人を攻撃する生き物については十分に注意する必要があります。
ここでは人を刺すハチについて、どうしてハチは人を刺すのか?といった素朴な疑問を始めとして様々な習性などご紹介してみたいと思います。
目次
刺すハチと刺さないハチ
人を刺すハチ
日本に生息しているハチの中で人を刺すハチとして有名なのは、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ・クマバチ(クマンバチ)などになります。中でもスズメバチは、体長が4?前後もある最も大きなハチで、攻撃性も強いため気を付ける必要があります。
一方、アシナガバチもよく見かけるメジャーなハチですが、スズメバチに比べると比較的おとなしい性格のハチです。そのため、素手でつかまえようとしたり巣を取っ払おうとしない限りは攻撃をしかけてくることもありません。ミツバチとクマバチも同様に素手で捕まえようとしたりしない限りは刺されることはありません。
人を刺さないハチ
人を刺さないハチは、ハバチ・キバチ・クキバチなどの広腰亜目のハチです。これらのハチは、外見上も人を刺すハチとは明らかに違います。例えば、胸部と腹部の繋ぎ目が細くくびれていません。一方、上述したようなスズメバチ・アシナガバチなどの人を刺すハチの場合には、胸部と腹部の間が細くくびれています。
ハチの種目についても、刺すハチは細腰亜目に分類されます。また習性面でも人を刺すハチは、集団生活をしながら巣作りや幼虫のエサを捕獲したりします。片や人を刺さないハチの場合には、集団生活をせずにメスが単独で巣作りをします。
ハチが人を刺す理由とは?
ハチが人を刺す理由は2つある
ハチが人をどうして刺すのでしょうか?それは、巣が危険にさらされている時やハチ自身が危険な目に遭遇した時の2つだけです。そのため、巣から離れた場所を単独で飛んでいるハチは、人が捕まえようとしたり手で振り払おうとしない限りは攻撃されることはありません。
従って、巣の中にいる幼虫を食べようとしたり、巣があるとハチに刺されやすいので巣を取り除こうとすると攻撃をされます。その代り、そうした目的を持たない人でも不用意に巣に近づいた場合には、巣を守ろうとするハチの防衛本能によって攻撃されることがあります。
ハチ自身も無暗に攻撃をしたくない?
ハチは人を刺すものだ!と思っている人は多いかもしれません。ところが実際のところは、いきなり人に攻撃をしかけてくることはありません。例えば、ハチの中で最も獰猛なスズメバチは、攻撃をする前に威嚇行動をとりながら警告のサインを送ってくるといいます。
どのような威嚇行動かといえば、相手の周囲をグルグルと旋回したりアゴをカチカチと鳴らしたりします。そのため、ハチ自身においても無暗やたらには攻撃をしたくないのでは?とさえ思えるのです。そうはいってもあくまで想像の域の話になるのですが、その真意についてはやはりハチ自身に聞いてみないと分からないことなのかもしれません。
ハチが人を刺しやすい時期って?
ハチが危険な時期は7月〜10月
ハチの中でも被害に遭いやすいのは、スズメバチとアシナガバチです。これらのハチは、春から女王バチが巣作りを開始します。そして、6月頃には働きバチが誕生します。それらの働きバチはすぐに成長をして巣作りやエサの確保に加担します。
その後、7月〜9月が最も巣が大きくなる時期で、働きバチ自身においても最も活発に活動する時期になります。そのため巣に近づこうとする相手は全て敵とみなして、巣を守ろうとする防衛本能により攻撃や反撃をします。そうしたことから人がハチに刺されたという被害も7月〜10月に集中しています。
ハチによる被害が多い7月〜10月は要注意
ハチによる被害の多い7月〜10月といえば、気温も暖かく1年の中で最も過ごしやすい時期です。そのため、登山に出かけたり釣りやキャンプファイヤー・バーベキューなどアウトドアー生活を満喫する人も多くなります。
その代り、ハチにとっても攻撃性が一番強い時期でもあるので十分に気を付ける必要があります。とりわけハチは、巣を守ろうとする防衛本能が強いため故意に巣に近づくのはもってのほかですが、巣があることを知らないで巣に近づいただけでも刺されることがあります。
まとめ
ハチには人を刺すハチと刺さないハチとがいます。
とくにアウトドアが盛んな時期というのは、ハチも攻撃性が最も強い時期なので、人を刺すハチには十分注意しながら楽しく過ごしたいものですね。
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