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ミツバチといえば、蜂蜜やローヤルゼリー・プロポリスなどを我々に提供してくれる有り難い昆虫です。

ミツバチの有り難い点はそれだけではありません。ミツバチは、幼虫のエサとして花粉を集めるという習性もあります。そのため、ミツバチの体に付いた花粉で植物が受粉することもできます。ここでは、そんなミツバチの習性の中でも攻撃性に焦点を絞ってご紹介してみたいと思います。

ミツバチはどんな時に攻撃してくるの？

ミツバチはおとなしい

蜂といえば、人を刺すというのが一般的なイメージです。ところが蜂の中でもミツバチに関しては、滅多に人を襲うということはありません。しかも、ミツバチは比較的おとなしい性格なので、観察をする程度であれば滅多に刺されるという心配は要りません。

ちなみにあの獰猛なスズメバチにおいても、巣に近づくことさえしなければ刺されるという心配は要りません。その代り、ミツバチも他の蜂と同様に巣に近づこうとすれば刺される可能性があります。その上、巣に近づくものを排除するためには大勢で執拗に襲ってくることさえあります。

ミツバチは一度刺すと死ぬ

ミツバチは一度刺すと死ぬということをどこかで耳にした方もいらっしゃるかもしれませんがそれは本当です。

ちなみにスズメバチはどうなのか？というと、ミツバチとは違って何度も刺すことができます。どうしてそうなるのかというと、相手に刺さったミツバチの針は抜けにくいので、無理矢理取ろうとすると腹部の腸ごと引きちぎれてしまうのです。

しかも面白いことに、自分の命がかかっているのでいきなり刺すということはしません。体当たりしてきたり体にまとわりついてきたりと、刺す前には何等かのサインを送ってくるのです。そのためそれらしきサインを感じ取れば、すみやかに巣から退散をすればよいということになります。

ミツバチの毒性は？

セイヨウミツバチの毒性はオオスズメバチよりも強い

蜂が持っている毒の強さ・毒性についてですが、蜂蜜を摂るために品種改良されているセイヨウミツバチはオオスズメバチよりも毒性が強いといいます。こうした蜂の毒の強さを具体的な数値で表すと、セイヨウミツバチが2.8mg/kgに対してオオスズメバチは4.1mg/kgだといいます。

そこで、1?もの重さのマウスは少ないかもしれませんが、仮に1?のマウスに蜂の毒を注入する実験をした場合、スズメバチの毒は4.1mg注入しないと毒の効力がないのに対して、セイヨウミツバチは2.8mg注入するだけで毒の効力が表われるということになります。

毒性以上に注意が必要なのはアナフィラキシーショック

蜂よりも人間のほうがはるかに大きいので、蜂1匹に刺されたくらいで死んでしまうという心配は要りません。またミツバチはおとなしい性格なので、巣に近づかない限りは刺される心配も要りません。その代り、注意が必要なのはアナフィラキシーショックです。

これは、蜂に刺された際に蜂の毒に対してアレルギーを持ってしまうと、再度蜂に刺されるとアナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー反応が全身を襲います。しかも、獰猛なスズメバチに刺されても何ともないのに、ミツバチに刺されてアナフィラキシーショックが発生するというケースさえあります。

春に見かけるミツバチの塊！実は攻撃性は高くないんです

ミツバチの塊はミツバチの巣別れの最中（引っ越し）

ミツバチの巣は、1匹の女王蜂と複数の働き蜂から成り立っています。そんなミツバチの巣に新しい女王蜂が生まれると、古い女王蜂は働き蜂を引き連れて集団で引っ越しを行います。これを巣別れ・分蜂といいます。

とくに春から夏にかけての時期には、庭の植木や軒先などに何十匹ものミツバチが塊のように群れを成していることがあります。1つのミツバチの群れでは、女王蜂が1匹しか生息することができないという習性があるからです。そのため、例えミツバチの大群を見かけたからといって、一斉に襲ってくるという心配は要りません。

ミツバチの塊は待機している状態

どうしてミツバチが塊のようになっているのかというと、新しい住まいが見つかっていない状態なので集団で待機をしているのです。従ってそんな時は、偵察隊の役目をしている働き蜂が必死になって、新しい住まいを探している時でもあるのです。

しかもそんな時には、新しい住まいがすぐに決まるかどうかも分からないので、お腹には沢山の蜜を蓄えている状態なのです。そんな状態なので、ミツバチに危害を加えようとさえしなければ襲ってくるという心配も要りません。

まとめ

今回ご紹介したように、蜂の中でもミツバチはそんなに恐れることは要りません。その代り、むやみに巣を取り除いたり攻撃することだけは避けたいですね。

こちらの記事もどうぞ→もし近くにハチがいた時は？慌てずに対処する方法を紹介