もし近くにハチがいた時は?慌てずに対処する方法を紹介

ハチを寄せ付けない方法
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踏切の遮断機の黄色と黒のツートンカラーは、危険であることを知らせる意味合いがあります。

それと同様に、ハチも黒と黄色のツートンカラーの胴体をしています。そのためオレは危険生物だよ!と周囲の生き物に警告しているのかもしれませんね。

それはともかくとして、ここではハチに遭遇した時の対処方法などについてご紹介してみたいと思います。

ハチは刺す前に威嚇する?ハチの威嚇行動を知ろう

スズメバチの威嚇行動

アシナガバチやミツバチは、基本的にはおとなしい性格のハチです。その代り、そんなハチでも素手で捕まえようとしたら、防御反応で刺される可能性はあります。そういう意味では、ハチの中でも凶暴なスズメバチに刺されないようにすることが何よりも大切なことだといえます。

しかもスズメバチの場合には、敵をいきなり襲わずに事前に警告したり威嚇行動をとるといわれています。とくに巣に近づく相手に対しては、敵とみなして攻撃をしかけてきます。その上、その攻撃をする前にまずは相手の周囲を飛び回ります。それでも近づく相手には、まとわりつくように飛びまわったりカチカチと音を発します。それをさらに無視すると、巣の中のスズメバチが一斉に飛び出して攻撃をしてきます。

威嚇行動ナシに攻撃をしてくる場合

スズメバチの威嚇行動は、巣に近づく相手に対しての警告サインのようなものです。ところが、そうした威嚇行動をせずにいきなり攻撃をしてくる場合もあります。それは、巣が作られている木の枝をゆらしたり巣を破壊した場合などです。

そんな場合には、巣の中にいるスズメバチが一斉に攻撃をしてきます。しかも噛みつきながら何度も刺したり、大勢のスズメバチが執拗に追いかけながら攻撃を繰り返します。

ハチは動くものを追う!目の前に現れても決して慌てずに

ハチを手で振り払うのは危険

ハチがいきなり目の前に飛んできたらびっくりして手で振り払おうとします。これは、ハチに限らずハエや蛾などの場合でも同様の行動に出るでしょうね。ところが、ことハチに関してはそうした行動は最も危険な行動であるといわれています。

とくに手でハチを振り払おうとする行動は、ハチを刺激してしまい敵と見なされて攻撃されます。ハチに襲われる恐れのある行動というのは、それだけではありません。香水などの強い匂いを発したり、大きな音をたててもハチを刺激させてしまい攻撃されます。

スズメバチが攻撃をする3つのパターン

スズメバチが攻撃をするのは、基本的には以下の3つのパターンだけです。

1つ目は幼虫のエサになる昆虫、2つ目はエサ場を荒らすと判断した敵、3つ目はスズメバチの巣に危害を加えると判断した敵などです。これらはあくまでもスズメバチの判断によるものです。そのため知らずに巣に近づいたり、巣の枝を揺らしたりするだけでも攻撃を受けます。

また、スズメバチに遭遇してしまった場合には、走って逃げると追いかけきて攻撃をするといいます。要するに早く動いたりする者は敵と見なされるのです。そのため、姿勢を低くして徒歩でゆっくりとその場から離れるのがベストです。

もし刺されてしまったら?対処法を紹介

その場から立ち去ることが先決

もしハチに刺された場合には、まずはその場から立ち去ることが先決です。何故ならハチが刺した毒液には、他のハチを呼び集めるフェロモンが入っているからです。その次には、ミツバチに刺された場合であれば、針が刺さっているので針を抜く必要があります。

また、ハチに刺された時の痛みというのは、針が刺さった痛みではなくて注入された毒によるものです。そのため、その毒を患部から出すことも大切です。ただし口で毒を吸い出そうとすると、歯茎に毒が侵入してしまいます。そのため、水で毒を洗い流すか指でつまんで毒を絞り出すなどのアフター処置が大切です。

傷口を洗った後の処置

傷口を洗った後は、抗ヒスタミン成分やステロイド成分を含んだ虫刺され用のクリームを塗ります。ちなみに抗ヒスタミン成分は、かゆみ止めの効果があります。そして、ステロイド成分は炎症やアレルギー反応を抑える効果があります。虫刺され用クリームとして有名なムヒでも構いません。

水虫用のキンカンはヒリヒリと患部を刺激するだけです。あるいは、オシッコをかけるというのも効果はありません。かえって傷口に雑菌が入るだけです。おまけに傷口に雑菌が入ってしまうと、炎症が激しくなったり化膿する恐れもあります。アシナガバチ程度であればこれらの処置でかまいません。一方、スズメバチの場合には、毒素が強いので病院に行ったほうが無難です。

まとめ

ハチが攻撃をする前には、必ず威嚇行動をとったり警告のサインを送るというのは結構参考になったのではないでしょうか。

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